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2013年12月14日土曜日

憧れのRED SEA(紅海)でダイビング アカバ


 アカバは、ヨルダンの南、紅海の北の果てに面した街である。紅海といえばダイビング。

 当初、アカバからエジプトのダハブに行き、そこでダイビングを楽しむつもりだったのだが、エジプトの情勢が悪く、シナイ半島もあまりよろしくなく、バスを武装集団が襲い、身ぐるみ剝ぐという事件も起きているという話を途中の旅人からも聞いているし、10月には外務省からも、渡航延期勧告がでており、もしもの事があり、後悔したくないので、ダハブに行く事を諦めた


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 しかしながら紅海でダイビングはダイバーとしてやっておきたい事であり、ここまで来てやはり後悔したくないので、アカバでダイビングをする事にした。

 ワディーラムから、タクシーで事前に調べておいたホテルに行って、聞いてみると、Wifiが無いという。他のホテルもあたってみたが、やはりなかった。

 我々がもたもたしているとタクシーの運転手はちょっといらついており、早く決めなければならなかったが、もう当てがないので、ドライバーにWifiのある宿に連れて行けと頼んだ。

 ドライバーに紹介された宿ROSE HOTELは、Wifiはロビーでしか使えなかった物のきれいで、広くて、屋上からの長めがなかなか良かった。最初からドライバーに頼めば良かった。

 早速ダイビングショップに行ってみる。アカバにはダイビングショップがいくつかはいっている国際ダイブセンターという所があるのでそこに行ってみた。

国際ダイブセンターというのは名ばかりの建物だが、いくつかの店に聞いてみた。

 1軒目は女性が店番をしており、笑顔で、説明をしてくれてなんだか感じがよい。

 2軒目に入ると、若干暗い店内にいたオジさん達4人が一斉にこちらに振り返った。別に睨希たわけではないだろうが、暗がりでオジさん4人から見つめられるとちょっと恐い

 ダイビングできますかと一通りの事を聞いてみるが、普通に聞かれる事を聞かれるのだが、なんだか尋問を受けているみたいで、ちょっと恐い。
 こちらは、ボートダイビングもでき、1本だけならダイビング代は安かったが、2本のビーチダイブは1軒目と変わらなかった。

 でも、やっぱりオジさんが恐い。おそらく恐くはないのだろうが3人ともイヤだと思い、1軒目の店に頼む事にした。
ダイビングを頼んだショップ
ダイビングは次の日なので、この日はパブリックビーチを散策。パブリックビーチ自体はあまりきれいではないが、海の水は透き通っている様に見えた。桟橋では、若い男性が、海に飛び込み、はしゃぎ回っていた。
パブリックビーチ
しかしながら、女性の姿はあまり見られない。女性はビーチに座り、ランチを楽しんでいる人が多い。タマに、水際で頭から足下までのモスリムファッションのまま、水につかっている人がいる。

 イスラム圏で女性が髪の毛を出していると下の毛を出しているのと同じだとタレントの眞鍋かをりはラジオで断言していたが、そんなイスラム圏ヨルダンのビーチで、外国人女性が水着姿になろうものなら、注目の的になるのは間違い無しだった。

 yukaさんと妻が水着になった瞬間、さっき桟橋で水に飛び込んではしゃぎ回っていた地元の若い男性からオジさんまで、一斉に走ってこちらにやって来て、遠巻きに眺めている。中にはそばまで来て、爪を噛みながらじっと見つめる男性もいたりしてちょっと恐い。
爪を噛みながら見つめる少年
そんなに囲まれていることに気づいているのか気がついていないのか彼女らは、地元の小さな子供と戯れていた。
アンマンから新婚旅行で来たそうだ。奥さんは19歳若い!!
ヨルダンの人達は陽気でよく話しかけてくるが、特にyukaさんは大人気だ。どこに行っても、若い男の子からおじさんまでやたらと話しかけてくる。

 ヨルダン人だけではないのだが、自分たちは話しかけられても、かなりガードが高く、すぐに、ぶっちぎってしまうのに対して、yukaさんは、ちゃんと相手にする。また、男どもは若い女性に相手されると調子にのっていろいろ面白い事をやってくれたり、サービスをしてくれる。

 Yukaさんの周りには人が集まり、一緒に歩いていると、なかなか先にすすまない

 まるで、NHKのTV番組「鶴瓶の田舎に乾杯」みたいだ。

 これは、いつもの我々の旅とは違い、なかなか面白い
ヨルダンのサッカーチーム応援のため国旗を自転車に括り付けた少年

アイスは霜だらけ
この日は、ヨルダン対ウルグアイのサッカーの試合がある日で大事なワールドカップの予選だった。ホーム&アウエーで戦い、どちらか勝ったほうがワールドカップへ行けるという大事な試合。

 街頭では、パブリックビューイングに人が集まり、大盛り上がり。自分たちが近づくと、一緒に応援してくれと、盛り上がる。
パブリックビューイング
実は良く知らなかったのだが、アジア予選5位?ヨルダンと南米予選5位?のウルグアイが対戦してどちらかが行けるという変なルールのようだった。

 通りを歩いているとものすごい、歓声があがり試合が始まったことが分かったが。その後大きなため息。点を入れられた事が分かった。しばらくしたら又大きなため息

 声だけで、2点入れられた事が分かった。

 その後は全く声が上がらない。負けムードの様子が街全体から伝わって来た。

 ビールを買いに酒屋に行きテレビをみると予想通り2−0で負けていて、酒屋のオジさんも浮かぬ顏だ。

 結局スコアはよく知らないがヨルダンが大敗していた。

 もし勝っていたら街は大騒ぎで夜寝れなくなったかもしれないから不謹慎ではあるが、良かった。

 yukaさんと歩いていると、イロイロサービスしてくれることがある。フレッシュジュース屋さんで、ジュースを待っている間、別の人が頼んだ余ったジュースをお試しに分けてくれた。そのおこぼれを我々も頂く。
 分けてもらったメロンジュースはとても美味しかった。

 また、ホテルの屋上に洗濯機を見つけた我らは、使わせてくれないかとフロントに聞いたら、ダメだと言われたが、yukaさんが屋上の洗濯番の兄さんに尋ねると何故かOK。
我々も、一緒に無料で洗濯できたり、お茶をごちそうになったり、いろんなおこぼれを頂戴した。

 我々は、ハイエナみたいだなと苦笑してしまった。

 翌日のダイビングは、街から15分程行った所のビーチで、1本目は正確な名前は忘れたが大きな沈船があるレックポイントだった。
ダイビングのビーチ。きれいに整備されている。
ダイビングはイタリア系ペルー人ガイドとベルギー人と我々2人。ビーチダイビングは久しぶりだが、紅海は塩分濃度が濃くて、浮力が強いので、普段より、ウエイトを多くする必要がある。ウエットも2ピースのもので厚いので、10キロものウエイトをつける。アルミタンクなので、普段なら6Kg程度つけるところなのだが。。。ヤッパリオーバーウエイトで、ちょっとやりにくい。ウエイト1個海の中に捨てようかと思ったくらいだ(爆)

 ビーチダイビングにしては、透明度はかなりよい。20m以上はあったと思うが、ベルギー人は初心者らしく、ものすごい量の砂を巻き上げながらすすんでいく。しかしパワーがあるので泳ぐのが速く、なかなか前に行く事が出来ず、我々は煙幕のなかを進んで行くようで苦笑した。

 しばらく進むと、沈船の船首が見えて来た。タカサゴハナミノカサゴなんかが船についているが、そんなに古い沈船ではなさそうだった。このボトムは30m以上もあり、ベルギー人のエアーが持たず、早々に浅いとろこまで戻って来た。あーもう終わりかなと思っていたら、ここでベルギー人だけさよなら。し、我々はこの浅いビーチをじっくりもぐる。

ハナミノカサゴ
この浅い砂浜には珊瑚の根が点々としており、水面にはイワシが群れており、ここで、可愛らしい白いウツボや、インディアンオーシャンウオーカー(サツマカサゴみたいなやつ)、ワニゴチオニダルマオコゼボラの群れ、ミナミハコフグの幼魚等等の写真を撮って楽しんだ。60分のダイビングだった。


オニダルマオコゼ

白いウツボ

インディアンオーシャンウオーカー

ワニゴチ
タカサゴ
最後は2〜3mの所に結構長くいたので、10kgのウエイトが役に立った。(笑)
yukaさん
2本目はジャパニーズガーデン。1本目のポイントからタンクをしょってかなり歩いたところ。何故、ジャパニーズガーデンって言うのかをお店のお姉さんに聞いてみた。

 お姉さんは困って、んー不思議な所だからと言う答え。 
 彼らにとって日本庭園は不思議な感じなところなんだ。

 さて、エントリーして、珊瑚の根が点々としている浅い所をしばらく泳ぐ。ここは珊瑚を保護して、繁殖させようとしているらしく、保護の網に中にはいったものや、人工的に植え付けられた物がたくさんあった。10年後、きっとここは珊瑚の大きな群生が見られるかもしれない(笑)

 しばらく沖に泳ぐと、急激に深くなる。水深20mのところで一度エアーチェック。自分のは140だ。さらにすすみ26mの所で、ベルギー人が突然、慌てだし、猛ダッシュで、ガイドの所に行き、ガイドのオクトパスを咥えた。
オクトパスブリージング
あれ?さっきエアーチェックしたばかりなのに?と思っていたが、ガイドが、オクトパスブリージングをしているのでもう先には進めず、引き返して−5mくらいまで戻るとベルギー人は、自分のレギュを咥えて復活していた。

 浮上後ガイドの話では、タンクのバルブがちょっとしか開いておらず、水深が深くなり水圧でバルブが閉まったのではないかという。

 潜る前はタンクのバルブは一旦全開し、少し戻すという基本を、やってなかったという事になる。何事にも基本に忠実にやる事が大事だ。

 ガイドは、イタリア生まれのペルー人で、アカバに来て、1ヶ月だそうだ。この前にはタイのタオ島でガイドをしていたそうだが、落ち着いた対応で、しっかりしていたと思うが、1人で来ていたベルギー人のバディなので、バディーチェックをちゃんとしてもらいたかったなあ(笑)

 そんなこんなで、2本目は満足なダイビングとは言えなかったが、

 珊瑚の根が点々として、そこには、キンギョハナダイやスズメダイなどのカラフルな魚が泳いでいて、その珊瑚の根の様子が、日本庭園のツツジ等の低木のようで、そこに群れるカラフルな魚達が、ツツジ等の花の様な感じもして、また沖の深場は魚の群れ等もおり、これが日本庭園の池のようだったなあなど思い、少しこじつけてなるほどジャパニーズガーデンだと自分を納得させた。






キンギョハナダイ。どこでもいるけどヤッパリきれい。
いろいろあって十分ではなかったが、憧れの紅海を潜れた事に満足し、我々は次の目的地イスラエルを目指した。

アカバのモスクからもやっぱりコーラン節が聞こえて来た
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2013年12月13日金曜日

砂漠でキャンプ ワディーラム ヨルダン


  宿泊していたホテルにワディーラムツアーを頼む事になった。一人当たり40JD。タクシーでペトラからワディーラムまでの移動と砂漠の4WDでの案内、テントでの宿泊夕食と朝食だ。40JDだと5600円相当でかなりいい値段だったが、タクシーチャーターだしネットで調べた価格も同じ位、その辺りが相場のようだった。

  タクシーは、マツダの少し大きめのセダン。おそらく、白タクだろう。
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  タクシーは途中景色のいい所で何カ所か止まり写真を撮り1時間半くらいでワディーラムのゲートに到着した。

  そこで4WDのピックアップトラックに乗り換え、ビジターセンターへ。ビジターセンターでまたトヨタのフォーランナー(ハイラックスサーフ)に乗り換えた。この間3分。なんで乗り換えが必要かよくわからなかったが、おそらく、ピックアップのドライバーが、元締めで、管理している匂いがした。

  ビジターセンターの商店(たいした店ではない)で水とジュースとオレンジ等を買い込み、いよいよ砂漠ツアーへ。

  ガイドはドライバーが勤めるがあまり英語が出来ず、何言っているかはよくわからない。

ワーディーラムだもん

  最初は、壁画がある所にに連れて行かれた。岩壁になにか絵が書いてあるのは分かるが何が書かれているのかはよくわからない。

 ここは、まだ入り口近くで、たくさんのヤギが放牧されていたが、あまり食べる草はなさそうだ。




 次は、砂の山。登ってこいというので、登ってみたが、砂がサラサラして気持ちよいが、足が深く埋もれなかなか登るのは大変だ。ぜいぜいいいながら登った。サウンドサーフィンを楽しんだ様な後がある。


  下りはらくちんかと思いきや、やはり足が埋まり大変だ。いい運動になった。

  次も壁画。何やら不思議な絵が描かれていた。


 ガイドのオジさんは何やら石を拾い、石同士をこすり合わると、赤い粉になった。この粉がほお紅の代わりになると言い、yukaさんのホッペや、妻のホッペに塗ってくれたが、ちょっと塗りすぎて、ホッペがくまモンのようになってしまったのがおかしかった。




  車はさらに奥に進み、お土産物屋さんに到着。


  お土産物屋さんといっても、汚いテントにホコリだらけの商品が並んでいるだけで特に買いたい物はないはずだった。

  ここには化粧品が売ってある。yukaさんは店員に捕まり、アラビアンメークをしてもらっている。アイシャドウで、目元をくっきりさせるのがアラビックらしい。メーク後の彼女は目もとが引き締まり一際美しくなったように感じるからメークの力はすごい。


  店員は彼女に派手目のピンクのスカーフを巻いてくれた。またこれが彼女にとても良く似合った。彼女も気に入り、買おうかななんて言っていた。

 このあと妻もメークをしてもらえるのかと思ったら、サービスは若い方だけだったのには笑った。


  ヨルダンはイスラムの国。このお土産物屋さんでもコーラン節が流れ始めた。どこから流れるのかと思ったら、車のラジオ。どこに行ってもコーラン節からは逃げられない。 店の奥で、お店のオジさんはお祈りを始めた。


  次は天然の石橋。かなり高い所に自然にできた石のアーチがある。これを遠くから見学。橋の上に人が見えるので、登れるのかと聞くと1時間かかるので行かないと言われ、この先に、小さいのがあるからそれは登れるという。

  ここには、他のツアーのとても古いランクルが止まっていた。写真を撮っていると、その車の団体が戻って来て、この車の年齢を知っているかと聞く。50年くらいからいうと、60歳だという。これはトヨタのランクルだ。日本車だよというと、観光客はそうなんだドイツ車じゃないのが残念だという。彼らは、ドイツ人だった。
ランクル
次は、もう少し小さい石橋まで行き、橋の上に登ってみる。

 小さいとはいえ20mくらいの高さがあり、こう配が急で登るのは大変だ。yukaさんはドライバーが手を引いて登る。ワンピースのスカート姿なので、見ている方が心配になる。

 我らも登るが、ほぼ壁に4つん這いになった感じでまるでスパイダーマンになったような気分だ。ここは乾燥しているので、岩肌がむき出しになっており、すべらないのでよいが、もしこれが日本だったら苔むして滑りまくるので登る事は出来ないであろう。


くまモンも橋の上でキレのあるダンスを披露
写真撮影を終えて、降りてくると、白人のムキムキマンの団体がやってきて、あっという間に上まで登った。聞く所によると、アメリカンアーミーだそうだ。道理で元気なはずだ。

 いつものようにゆっくり写真を撮っていると、ドライバーが少し焦りだし、夕陽に間に合わなくなるので、急ぐぞという。

 急いで、次の目的地の渓谷に向かった。

 ここは、岩が裂けてできたような感じの渓谷で、数十mの絶壁に割れ目が出来ていてる。奥に進むとすぐに行き止まりとなっており、底には小さな滝壺のような岩のくぼみがあった。おそらく、雨が降り、この割れ目から雨が流れ出し、岩を削り、ちいさな滝壺ができたのであろう。今は、雨は殆ど降らないが、大昔は雨が多かったのかもしれない等と思いながら見ていた。

ここにも岩の裂け目に壁画があったしたが、絵自体の意味はわからない。


 ここには何故は韓国の団体さんがわんさかといて、なんだかヨルダンにいる事を忘れてしまいそうな感じであった。

 そしていよいよキャンプ地に到着

 汚いみすぼらしいテントを想像してたのだが、意外と一見きれいなテントハウスがいくつも並んだとこころでちょっとびっくりした。一応浴びたければ水のシャワーはあるらしいが、夜は寒いので、遠慮しておいた。
テントハウス
テントに着き、他にお客いるのと聞くと、我々だけと答えられ、若干うれしいような寂しいような感じだった。
テントから
砂漠で見る夕陽は、周りに人工物がない分だけ新鮮な感じがしたが、時折車が砂を巻き上げながら通り、夕陽が埃まみれになる。
夕焼け

夕陽をシュートしてみた
陽も暮れると急に冷え込んでくる。この日は半月より太った月、結構な明るさだ。空を見上げても、カシオペア位しか分からなかった。

 食事を待っていると、あと一組の客がやってきた。スペイン人の女性2人組だ。

 結局今日の客は5人となり、我々だけでなく楽しくなって来た。食事は、ピラフのようなものと、サラダのようなものとチャイだったような記憶がある、バイキング形式で、好きな分だけ食べられる。

 食後は、ドライバーのオンステージ。日本の琵琶みたいな形のギターのような楽器を操り、ドライバーが歌う。隣で、コック長(といっても1人だけだが)手拍子をして、場を盛り上げる。


ドライバーオンステージ
場も盛り上がり、スペイン人女性とドライバーは盛り上がり踊りだした。yukaさんと妻も一緒に踊りだしたが、どうも妻だけ、なんだが踊りが変だ。才能が無いらしい。

ダンスタイム

 自分は元来リズム感がオリジナルで人に合わず、踊れないので撮影に集中する。

 ドライバーは、一旦下がると、頭に撒くベトウィンスカーフでカモフラージュして再登場してきた。一本の杖をつかいイロイロ芸をみせてくれる。たいした芸じゃないところが日本のオヤジどもと変わらなく、笑ってしまう。

オヤジの熱唱はその後も続くが、オヤジのレパートリは3曲程度しかないことに後で気がついた。(爆)


 スペイン人の女性の1人はプロのカメラマンだった。自分が3脚を使って星の写真を撮っていると、撮り終わったら3脚貸してくれという。いりろいろ試して撮りたかったが、プロのカメラマンがどのように写真を撮るのか見てみたかったので、速攻で撮り終わり、3脚を貸した。

 女性は20分露光するという。条件はF22で、ISO100。自分は星が流れると星座がよく分からなくなるので、高感度で、シャッタースピードはせいぜい30秒で撮れる条件で撮影していた。自分の条件から、ISO100,F22時の露光時間を推定するとだいたい20〜30分となり、彼女の条件と一致した。

 ところが彼女は、レリーズを持っていなかった。リモコンスイッチでシャッターを切ろうとするが、何故が動かず、仕方ないので「ゴッドハンド使うわ」といい、指でシャッターを押し続けた。20分もゴッドハンドは続かないから、バッグの奥底にあったレリーズを探し出し貸してやった。(笑)



少し話したかったが、彼女の隣にはヨルダン人コック長がぴったりと寄り添い、寒いので毛布持って来たりと世話を焼いており、俺は邪魔だった。

 仕方なく、テントの中に引っ込んだ。

 この砂漠ツアーに来た目的は、実は、星空を見る事。しかしながら、月が出ているので、星はあまり見えなかった。月は、明け方に沈みそうだったので、朝4時に起床して、空を見上げると満点の星空。東の空にはオリオンがそして多分北側の空には、北斗七星が輝いていた。
オリオンが上がって来た
今度は自分も20分間露光した。北極星を中心に、無数の星が回転しており、地球が回っている事が実感できた。





 実はこの砂漠では、この無数の星の写真を撮りたかったのだ。

 翌朝は朝食後、すぐにビジターセンターまで送ってもらい、タクシーで、紅海に面した街アカバに向かった。



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