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2013年9月29日日曜日

迷路の街フェズ、メクネス

 フェズへは、シャウエンからCTMバスで4〜5時間くらいかかってやって来た。シャウエンからの道は山道で、若干気持ち悪くなったが、まあなんとか持ちこたえた。

 フェズのバスターミナルからタクシーでフェズのメディナ入り口までやって来た。宿は、メディなの入り口のブー・ジュルード門の近くのホテルカスケードというところにした。ダブルの部屋で160DHだったかな?

ブー・ジュルード門

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 この宿は1階が別のレストランで、2階がレセプションで4Fの部屋に案内された。部屋の窓からは風が吹き込み結構快適だった。屋上からはフェズの町並みが見渡せた。
ホテルの屋上から見るとパラボラアンテナだらけ。
モスク。毎朝6時にここからコーラン節が聞こえてくる。あと3時間くらい遅い時間にならない物だろうか?

 到着後、とりあえず、ガイドブックにある、きれいなハマムというのを探してみようということになり、メディナの中を探し歩いた。地図によると、かなり奥のほうにあるらしい。

 メディナの中をハマムを目指して突き進む。歩いていると、いろんな人が声をかけてくる。「タンネリ(皮なめし)の工場はこっちだぞ。」と聞きもしないのに教えてくれるが、そこが目的地ではない。

 しかしながら、何度もタンネリと言われると見てみたくなる。
ついに、オジさんにつかまり、タンネリが見えるテラスまで連れて行かれる

 オジさんは、無料だからという。その言葉を信じていた。

 ある1軒の皮製品のお店につれていかれ、オジさんから、お店のお兄ちゃんにバトンタッチ。お兄ちゃんは、お店の屋上に連れて行き、そこから、皮を洗ったり、染めたり、乾かしたりしているところを見せてくれ、丁寧に説明してくれた。
はいだばかりの牛皮
まずは、牛や、羊や、ラクダからはぎ取った新鮮な皮をアンモニアを使った水槽で10日間かけて洗われ、5日間かけて染められる。緑は、ミント、黄色はサフラン、赤と緑は何を使っていたか忘れてしまったが、そういった原料を使って染め、最後は、2〜3日干して出来上がり。黄色はサフランを使っているのでとても高級だと言っていたような気がする。
アンモニアで皮を洗浄
ここで染められる
作業中。ここでの作業はものすごい重労働だそうだ。
天日干し。高級な黄色
その後下の階で革製品を見て、気に入った物があれば買おうかなと思っていたが,デザインがダサすぎ。欲しいものがなく、何も買わずに出ようとしたら、兄ちゃんはチップを50DHよこせという。

 何も買わなければチップを請求されるとは知ってはいたが、無料だと、オジさんは言ったぞと言うと、それは、ここまで連れてくるガイド料が,無料なだけで、ここは何も買わないならガイド料金を払えモロッコには無料は無いと言う。

 YUさんは5DHしかないから5DH払うというと、ガイドの兄ちゃんはお前はクレイジーか?一発触発状態な雰囲気。

 自分たちは、財布の中の小銭は10が2枚あったので、それを渡し、これで勘弁してというと、なぜか兄ちゃんは納得して、開放してくれた。


 またハマムを探しながら、奥に進んで行く。橋を渡り、ドンドンすすんでいくが、道がさっぱりわからなくなってしまった。地元の人にハマムはどこだと聞き、あっちと指差された方向に進むがわからない。日も暮れて、よくわからないのであきらめて引き返したが、道に迷ってしまい、橋まで戻れなくなってしまった。
迷ってしまい日が暮れた
また人に聞いてやっと橋にたどり着いたが、別の橋。
迷ってお腹すいたので、ドーナツを購入。1個1DH安い
とりあえずガイドブックの地図で場所を確認し、今度は帰り道がわかるモスクまでの道を尋ねる。ファミリーみたいな人に尋ね、指差されて方向に行くが、ドンドン人気がなくなり、なんだかヤバい雰囲気に。

 そうすると向こうから、兄ちゃんがやってきてきて、こっちは行き止まりだという。モスクはどっちと尋ねると、ついてこいというので、とりあえずついて行く事に。

 前来た道を引き返し、ようやくモスクまでたどりつく、兄ちゃんにここでわかるからもういいよというとガイド料50DHくれと言い出した。

 案内してもらわなければ、帰れなかったので、チップを渡そうと思っていたのだが、50DHは高い。実は小銭は殆ど持ち合わせがなく、財布の中の、小銭を全部出して、これで空っぽだから、これで堪忍してと、だいたい20DHくらいを渡した。兄ちゃんは少ないと言って怒っていたが、何故か納得して帰っていった。

 ヤッパリ、チップをどうしても払わなくてはいけない状況になってしまうようだ。そしてチップの請求額は50DHで値切れる事もわかった。

 フェズの街は世界一の迷路だといわれている。何故道に迷ってしまうかというと、道が狭く、道の両脇は高い壁だ。つまり、目印が見えないのだ。普通は大きな建物とかの目印が見え、その建物の見える方向で自分がどこにいるのかを確認するのだが、全くそれが出来ないために迷うのだ。

 翌日は、ヤッパリ、ハマムに行きたいので、宿のオヤジにハマムは何処にあるかと聞いたら、すぐそこにあるという。ちょっと偵察にいくと、歩いて1分のところにハマムの客引きがいた。値段を聞くと150DHで、パンフレットももらったが、観光客用で、値段が高い。

 とりあえず、地元のハマムを探そうと、メディナをウロウロしたら、「ほらまた日本人が来たよ」という声がしたので、振り返ると、そこには日本人女性が、日本語ペラペラの前頭部が後退している、青シャツの男と話していた。

 その女性達が、あの人はいろいろ教えてくれますよというので、ハマムの場所を聞いてもたらみたら、すぐそこにあるよという。ちょっと行ってみますかと言い、連れて行こうとする。また後で50DHと言われるのじゃないかと警戒したが、青シャツはドンドン進み、30mくらい先の場所に案内してくれた。

 そこは看板も何も無いただの入り口だった。情報によるとハマム自体はそこら中に有るらしいのだが、どこも看板がなく、まるで観光客を拒んでいるようだ。

 中を見ますかというけど、50DHと言われるのが恐いので、友達もいるから彼らと一緒に又来ますというと、若い男性ですかと聞くので、そうですけどというと、さっき案内したという。後ろをみたら、YUさんと、もう一人一緒にシャウエンから一緒に来たユウマ君がハマムのの準備をして立っていた。

 ハマムは9時から2時までは男性2時から夜9時まで女性、9時以降は男性となっているらしく、まずは、自分が入り、午後2時から妻がはいることにした。

 ハマムの料金は、80DHで、垢擦りとマッサージがつく。入浴だけなら10DHらしい。中に入り80DH払うと、ロッカー代を10DH請求された。聞いてないぞと思いながら10DH払う。

 海パン一丁になり、赤いパンツ一丁のオジさんに手を引かれて中に入り、一番奥で座って待つ。ここは、もうサウナ、汗がでる。ここで体をこすると、がドンドン出る。

 暫くしてオジさんに呼ばれ、別のもう少し気温が低いところに行き、横になると、垢パンオジさんが石鹸を使い、アカスリで、体を2こすり。かなり痛いので、これ以上こすると皮が剥けそうだ。

 そのあとはマッサージ。赤パンオジさんが胴体を両手で、グイっと上から下まで押さえてけて滑らせるよう様な感じだ。くすぐったくて、痛い。思わず、ウヒャウヒャと声を上げてしまったが、赤パンオジさんは、ウホウホと奇声を上げながら、自分を抑えて付けて次に同じ様に腕、足と続く。この間2分くらい。

 次は、頭。バケツに汲んだお湯を頭からバシャーっとかけてシャンプーをつけてガシガシと洗ってくれる。シャンプーが目に入り痛い。「痛い痛い」と言うと、オジさんが顏を洗えとバケツのお湯を差し出してくれた。そして、最後にまた頭からバケツのお湯でバシャーバシャーと2回かけて終了。

 男の人に体を洗ってもらうのは子供の頃父親に洗ってもらって以来の事で、なんだか変な気分だった。もう少し丁寧に扱ってもらいたかったなあというのが感想だ。

 これが終わると、脱衣所で体を拭いて、受付にいた兄ちゃんがマッサージをしてくれた。これはどちらかというと整体で、体がポキポキなった。これも、ちょっと荒っぽかった。

 正直言ってあんまり気持ちよくはない

 妻も2時から行った訳だが、マッサージの人は30台くらいのお姉さんだったらしい。ヤッパリ赤パン一丁で、胸をゆさゆさしながら、やってくれたという事だった。どうやら赤パンが、垢擦士ユニフォームのようだ。

 妻がハマムに行っている間、メディナの中を探索してみた。途中でハマムを紹介してくれた青シャツがどうだったと声をかけてくれる。良かったよと御礼を言い、メディナの奥を目指す。
写真撮ったら、チップよこせという少年。オジさんがやめろと止めていた。
石の彫刻屋さん。真剣に作業をしていた。
メディナの中の道は、狭く、両側お土産物屋さんがある。奥まで行き、引き返してくると、アラブの照明屋さんがあったので、中に入ってみた。

 店の中には他にお客はいなく、自分が入ると、電気をつけてくれた。奥は広くなっており、きれいなアラビアン照明が並んでいる。



後ろから日本語で、「あーようこそ、どうも見て行ってね。写真撮ってもいいよ」と言われ振り返ると、青シャツが立っていた。

 何処にでも現れる人だ

 びっくりしていると、「ここは自分の、本当の仕事。さっきいたところはタバコ吸って遊んでいるところ」等と言っている。

照明器具を売りつけられるのではないか、ハマムを紹介したチップを請求されるのではないかと警戒したが、全然、そんなことはなく、青シャツからイロイロ聞かれ、今世界一周中であることや仕事を辞めたことや帰ってから仕事探す事等の世間話をした。

 青シャツは、日本で帰ってから仕事見つかりますか?と心配してくれ、気をつけて旅してねと言ってくれた。

 青シャツは本当にいい奴だった

青シャツの店のランプシェードは、素敵な物ばかりで、こういった物を一つ部屋においただけで、とたんにアラビヤ風の部屋になりそうだった。欲しいものもあったが、大きすぎて買えないのが残念だった。


 妻がハマム帰って来た後は、メディナの外に出てみた。
メディナの壁はこんなに高い。何故壁に穴があいているかは不明。


王宮があったので、写真を撮ろうカメラを構えようとしただけで、警備の人に怒られた、さすがに王宮だ警備が厳しい。

 しかしながら、正門のほうは普段は使っていないようでしっかりと扉が閉ざされており、きれいな正門の写真を撮る事ができた。
王宮の正門
この王宮の周りには、照明器具屋さん、特に豪華なシャンデリアを扱っているお店が多かった。今時、日本では一般の家庭にシャンデリアをつけるところなんかは少ないだろうがモロッコでもそう多くはないと思うのだが誰がこんなシャンデリア買うのだろう?

 近くにスーパーがあるというので、行ってみると、そこはモロッコ版ゆめタウンというような大きなショッピングセンターがあった。おやつを買ってみたが、結構いい値段がする。

 パッケージがアラビア文字のものは、おそらく国内で作っていると思われ、比較的値段が安いが、パッケージにアラビア文字がない輸入品は、日本やヨーロッパと変わらないので、特別高く感じる。

 フローズンヨーグルトを食べ、(これも高い)宿まで歩いて帰った。
フローズンヨーグルト
夕陽なんて何処も変わらないが、道路に掛けられた飾りがモロッコを思わせる。




フェズは2泊で終了。翌日、メクネスまで、列車で向かった。
意外と素敵なフェズの駅
フェズからメクネスまで、約50分。列車は8人掛けのコンパートメントになっていたが、1つ丸ごと開いているところがあり、荷物もシートに座らせる事ができてよかった。


 モロッコにはリヤドと言われる古い豪邸を改造した宿泊施設があり、一度リヤドを体験したいと思っていたが、ガイドブックに1泊50DHのリアドが紹介されていたので、行ってみた。狭いメディナの中、看板を見ながら行くと、一人の男性が、リアドまで案内してくれた。チップ要求されるかと心配したがそんな事はなく、いい奴だった。


 リアドにはいると、プールがあり、高級そうだ。オジさんに泊まれるかと聞いてみると、なんと600DHという。オジさんは、ガイドブックを指差し、それは間違っている。ここはそんなに安いところでは無いぞという。なんだかこの話、聞いた事が有るとおもったら、グラダナで一緒に鳴った女子大生から聞かされていたのだった。

 1泊だけだし、一度リアドを体験してもいいなと思い、宿泊する事にした。
リアドの室内。なかなか豪華だ。
部屋は広く、エアコンもついていて、快適だった。風呂場で洗濯をしてみると、何とお湯が出ない。オジさんを呼んでみてもらって少しは出る様になったが、水圧がすくなく、シャワーには十分ではない。
水の出が悪いバスルーム

 600DHで、これじゃあなと思っていたところ、オジさんがやってきて、今日、ここで結婚パーティーがあるので、夜うるさいけど良いかと聞く。何時までやるのと聞くと、12時か1時かもっと遅いかも、わかんないという。
ここで結婚のパーティーだそうだ
部屋のすぐ前の中庭でやるので、超うるさいことは間違いない。他の部屋も見せてもらったが、風呂場の匂いがキツいのと、もう十分にリアドは見たので興味もなくなったので、宿を変わる事にした。
リヤドのプール

 結局宿は、最初に目を付けていたところに行った。

 メクネスでは、マンスール門、ムーレイ スマイル廟、キリスト教徒の地下牢、エディム広場等を見物したが取り立てて書くところは無い。メクネスは、寄らなくても良かったかなというのが感想。
マンスール門
マンスール門の前ではタジン鍋が山の様に売られていた
説明を追加
一つ買って帰りたいが重いのでやめた

かっこいいルノーの新車。この街を走るのは勿体ない
ムーレイ スマイル廟の入り口。モスクは異教徒ははいれないが、ここは見学出来た



キリスト教徒の地下牢 中には何もなく恐い
天井には明かり取りの窓があり、中は薄暗い

家具職人のオジさん。写真撮ってもいいかと聞くと作品を手にポーズを取ってくれた。
門の向こうに沈む夕陽
夜は、新市街までタクシーで向かい、レストランで食事をした。モロッコは禁酒のはずなのに、メクネスではメクネスワインが作られているということで、メクネスワインを飲んでみたかったので、お酒が飲めるレストランが目的だった。


 お酒がありそうなところを見つけ中に入ると、そこはBARだったが、食事ができるかと聞くと、2Fの鍵がかかった部屋へ案内してくれた。そこは天井が低い少し小さな部屋でテーブルが4つくらいあった。

 なんだか隠し部屋みたいだった。
隠し部屋のレストラン
食事のメニューは、何処も代わり映えしないタジンに、クスクス、それにワインを注文した。ワインは白ワインが好きなのだが、赤ワインしかなく、ハーフボトルを注文した。

 食事は普通、ワインについては、実はあまり詳しくないのだが、少し薄い感じもしたが、普通のワインだった。ワインは1/2ボトルで1000円くらいだったと思う。

どの街も猫がおおい
フェズは噂通りのうざい街ではあったが、狭いメディナのなかで一度迷ってみるのも楽しい街、そして、このうざい人達と絡むのを楽しむ街だったかもしれない。

 メクネスに関しては、とりたてて何か言う事は無く、まあ行かなくても良かったかなというのが感想だ。


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