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2013年10月19日土曜日

イタリア、バーリでのナンキン大虐X 

 なんでも世界一の街、ナポリを離れ、バーリまでバスでやって来た。

 バーリ行きのバスに乗るため朝6時半にバスターミナルに行くと、まだチケットオフィスは閉まっていた。6:40くらいにオフィスが空き、チケットを買おうとしたら、バーリ行は別のバス停で、チケットは車内で買えという。

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昨日確認しに来たときはそんなことは言ってなかったのに。ヽ(`Д´)ノ

言われた通り、ラマダホテルの前行くが目の前はバス停らしき物はない。ラマダホテルのフロントに尋ねるが、バスはたくさんあるからわからない。ノーアイディアだ。と言う。

 自分のホテルの前のバス停の発着も把握していないのかと思ってしまった。

 ホテルの前に立っている人にバーリに行く人がいないか聞いてみるとみな違うという。
通りがかりの黒人男性が、バーリに行くのなら俺も行くから付いてこいと言ってくれ、100mくらい先のバス停まで行き、ようやく一安心。

 予定の7時になるとNAPOLI-BARIと書いたバスがやって来た。ところが反対車線。黒人男性は、大丈夫、Uターンして戻ってくるからという。

 しかしながら、7時を大きくまわっても一向に、バスの来る気配はない。黒人男性は何やら他のバスの運転手に聞きに行っている。

 我らは、さっき行ったバスで良かったんじゃないか、この黒人間違っているのではないかと、思い始め、妻と話していると、黒人男性は時間が変更になった7:25だという。

 さっきほかのバスの運転手に聞いていたとはいえ、その運転手が変更になった時間を知っているとは思えず、嘘だろと思っていた。

 7:40頃バスはやって来てホッとした。 黒人男性は優しいいい奴だった。疑ったりして悪かったと反省した。 

 まあ前回忘れていたが、電車のバスの時間が不正確なのも今の所ナポリがNO1である。


 バーリの宿は高かった。100ユーロ以上するところも多く、ドミでも一人20ユーロくらいだ。ナンキン虫が恐い。そんななかで、ようやく、2人で33ユーロのプライベートルームを見つけ予約しておいた。自分が探した中では最安値だった。

 行ってみると、そこは、普通のマンションで、その中のお部屋を数室、貸しているようで。オーナーはそこに住んでいるようだった。

2Fなのだが、外から見ると、他の階の窓は奇麗なのに、そこだけボロかった。

 中もなんだが雑然としており、大きな犬が2頭飼われていた。

 それでもベッドのシーツは白く一見清潔そうに見えた。

 部屋にいると突然、ドアが空いた。ビックリしてみると、そこには大きな犬が立っており、シッポを盛んに振っている。

 かわいいが、俺は犬が家の中にいるのは嫌いだ。ちゃんと洗ってはいるのかもししれないが、ノミやダニを飼ってそうで衛生的な感じがしないからだ。

シッと部屋の外に追いやったが、犬好きの人は部屋の中まで入れる人もいるだろうなと思った。

 夜寝ていると、なんだか手足が痒い。痒くて眠れない。電気をつけてベッドを見ると、何か虫の死骸のようなものが付いている。妻が、シーツをはぎ、見るとナンキン虫が動いていた。

 あー虫だーと妻は叫び、ティッシュで潰した。他にいないかと探すと、出てくる出てくる。中には丸まると太った奴が。潰すとプチッと音がして、真っ赤な血が出て来た。

 ヤッパリ、知らぬうちにナンキンに献血してしまっていた。
 思わず血液泥棒!!と叫んだ。

 いままでに何度もナンキンにはやられて来たが、いままで姿を見た事はなかった。いつも寝ている間に出て来て、すぐに引っ込む。ニンジャみたいな奴だ。
 今回初めてみた、姿形は、なんだか映画に出てくる化け物みたいで気持ちが悪い事この上ない。
戦死したナンキン。ネットで調べたナンキンと同じなので間違いない。

 とりあえずシーツを全部チェックし、大騒動して、見つけたナンキンはすべて殺した

 この事件は、昔の深夜番組「カノッサの屈辱」風にいうと後にバーリでのナンキン大虐x事件。と呼ばれるような大事件だ。国際情勢を考慮してあえて伏せ字にしておいた。

ちなみに、カノッサの屈辱知らない人はこちら。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8E%E3%83%83%E3%82%B5%E3%81%AE%E5%B1%88%E8%BE%B1_(%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E7%95%AA%E7%B5%84)

 しかしまだマットの中に潜んでいる可能性がある。このまま寝れない。ナンキンは暗くなると出てくると何かに書いてあったので、電気をつけっぱなしにして、ベッドの上にエアーマットとサバイバルシートを敷いて寝た。

 銀色のサバイバルシートはアルミホイルのようで、暖かく、ホイール焼きの具になった気分だった。

 ナンキンは、ゲリラ的で、姿が見えずやられる一方だったが、今回はしっかり反撃する事ができ、我々は初めての勝利だった。
 
 しかしながら我々の被害も大きく、自分は左右の足のくるぶしを中心に10数カ所、左手の人差し指の腹を10カ所程度、薬指を1ヶ所やられた。左手の人差し指は曲がりにくい程に腫れてしまった。

 妻も、腕と足と、胸をやられた。ナンキンにおっぱいを吸われたかもしれない。スケベなナンキンだ

 ナンキンに刺されると半日から1日後、赤く晴れ上がり猛烈に痒くなる。酷いときは、水ぶくれが出来る。猛烈なかゆみは2〜3日続き、その後、枯れてくるが、しつこい物は数ヶ月痒い


 刺されたところは基本的に、服から出ているところだ。妻の胸は、おそらくごそごそと、服の中に入って来たのだろう。俺の指をナンキンが這って行ったかと思うとぞーっとする。


 宿に文句を言おうと思っていたが、翌朝9時のチェックアウト時、ナンキン騒動を察知したのかどうかわからないが,宿のスタッフはいなかった。呼んでもでこなく、文句も言わしてもらえなかった

 旅に出てから、ケアンズ、ニュージーランドロトルア、チリのサンチィアゴ、アルゼンチンイグアスの滝、ペルーのナスカ、メキシコのプラヤデルカルメン、スイスのインターラーケン、スペインのグラナダ、モロッコのワルサザード、そしてイタリアのバーリと何度も何度もナンキンにやられている。我々の旅はナンキンとの戦いである。

 今後、世界一周に出ようとしているカップルに忠告するが、絶対に裸で寝ない方がよい。大事な所をやられたら一巻の終わりだ。ちなみに、自分はいつもTシャツとジャージだだが、怪しいと思ったときは、靴下を履いて、雨合羽を着て寝る事にしているが、暑い日はなかなかそうはいかない。


 それにしてもものすごい頻度だ。自分たちがナンキンキャリアになっていないか心配だったが、今回は、ベッドの下からたくさん発見されたので、明らかに宿にいた奴だ。

 バッグの中は何度もチェックをしているが見つかっていないし、服は出来るだけコインランドリーで、高温で洗い、乾燥機で乾かし、乾いた物はビニール袋で遮断しているのだが。。。

 日本では、ナンキンは撲滅したと聞いている。自分が子供の頃、年に1回家の中を消毒に来ていた。消毒がくると、家の中が真っ白になり、半日、家には入れなかった。おそらくこういった地道な作業によりナンキンが撲滅されたのかもしれない。

 是非是非、ホステルも年に1日休業して、消毒してほしいのである。

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